建築会社の知名度・規模はどのくらい重要?大手・中小企業のメリット・デメリットをそれぞれ解説
「無名の会社だと心配・・・」
「やっぱり大手の方が安心なんじゃないか。」
そう思われる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、大手・中小企業のメリット・デメリットについてそれぞれ解説いたしますので、是非、家づくりの参考にしてくださいね。
大手企業のメリット・デメリット
大手企業のメリット
まずは、大手企業のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
メリットは以下が挙げられるかと思います。
・簡単には潰れない可能性が高く、安心感がある
・小さな会社にはないサービス、保証、アフターメンテナンスがある
・よく知られており、ブランド化されている
・従業員が多く、代わりがいる
・資料がよく揃っている
・対外的なイメージが良い
・ルールがしっかりしている
・デザイン、意匠性の偏りは低い
・工期が短く、完成が早い可能性が高い
・現場の禁煙など徹底している会社も増えてきている
大手企業の最大のメリットは、やはり知名度があるため、安心感があるということでしょうか。
よく知られており、ブランド化されていることがメリットとして挙げられるかと思います。
そして、保証やアフターメンテナンスの充実度が高いことも大手企業の特徴の一つだと言えます。
大手企業のデメリット
一方で、大手企業のデメリットはいかがでしょうか。
・従業員やスタッフが多く、必然的に施設も多いため、人件費・施設代が莫大
・認知度が高く、ブランドを維持するための広告宣伝費が膨大なため、建築費用が高額(額にして何百万円違います)
・サービス、保証、メンテナンスにかかる費用も同様に高額
・人の出入りが激しいため、特に住宅業界では担当者が居続けてくれることは稀である
・問い合わせが、たらい回しになる(経験している方も多いのではないでしょうか)
・ルールがしっかりし過ぎて縦割り対応
・既製品や自社商品を使わざる得ない
・デザイン、意匠性の独自性は出し難い
・管理、保証の関係で施主支給、施主手配など外部のものを入れられない
・スピード重視なため打合せが早く、考える・検討する時間が少ない
・現場が多く、下請けの下請けまで担当は職人まで把握していない
大手企業の最大のデメリットは、やはり建築費用が高額ということ。
従業員やスタッフが多いため、人件費や施設代が膨大であり、かつブランド維持のための広告宣伝費などが、必然的に商品の価格に反映するため、どうしても建築費用が高くなってしまうということはみなさま容易に想像できるのではないでしょうか。
その他のデメリットとしては、問い合わせがたらい回しになることや、デザインや意匠性の独自性を出すことが難しいといったことが挙げられるかと思います。
中小企業のメリット・デメリット
中小企業のメリット
続いて中小企業のメリット・デメリットを見ていきましょう。
・地元、自分たちの生活拠点に根付いている
・従業員、スタッフ、担当の入れ替わりは少ない
・広告費や施設代、人件費が莫大にかかっていないため価格が手に届き易い
・大手と差別化するために独自の売りがある
・担当や連絡先に繋がり易い(担当者による場合があります)
・フットワークが軽く、柔軟に対応してくれる
・既製品でない、オリジナルなものを造り易い
・デザインや意匠性で施主の独自性を出し易い
・施主支給、施主工事など共に造っていく柔軟な対応ができる
・打ち合わせに時間を費やし、検討する時間も多くこだわりが出せる
・職人(協力業者)の顔を把握している
中小企業は上記のようなメリットが挙げられるかと思いますが、
最大のメリットとしては、大手企業とは反対に、広告費や施設代・人件費があまりかからないため、消費者の手に届きやすい価格帯が多いといった点でしょうか。
そして、柔軟性が高いためこだわりが出せることや、職人(協力業者)の顔を把握しているため安心感があるといったメリットがあることも中小企業ならではです。
中小企業のデメリット
一方で、中小企業のデメリットはどうでしょうか。
・大手に比べ会社が潰れる心配がある、代わりがいない
・あまり知られていない
・名だけでは売れない
・大々的なサービス、保証、メンテナンスを告知できない、しない
・従業員、スタッフが少なく、代わりがいない
・資料など大手のものに比べ揃っていない
・工期は長く、完成に時間がかかる
・たまにカッコ悪いデザインの会社もある(個人の好みもあります)
・敷地内で喫煙の可否をお施主さんに確認する
大手企業に比べて、会社が倒産する恐れがあること、あまり知られていないため、大々的なサービス、保証、メンテナンスを告知できない、しない、といったところでしょうか。
ただし、みなさまにお伝えしておきたいことがあります。
大手が謳う「何十年保証」というものを聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、
実は、全てが無料なわけではありません。
事前に無料・有料な項目が明確に分かれています。
不具合が有料の項目だった場合、提案される修理や工事をしないと保証期間は終わってしまうのです。
提案された修繕を受けてくれれば、引き続き保証が延長されるというのを聞いたことがあります。
これは、リフォーム工事の受注まで何事もなければ受注できる仕組みですが、保証が切れるのは嫌だというお客様の不安感を煽ったセールス手法です。
企業にとっては修繕の受注も取れるというメリットがありますが、お客様の選択権を狭めてしまうという点では、顧客主体というより企業主体の手法のような気がします。
会社選びで重要なこと
それぞれ大手・中小企業のメリット・デメリットについてお話ししましたが、
会社の規模感に関わらず、家を建てる上で認識しておいていただきたい点があります。
それは、ある程度の性能を満たしていれば、快適さに違いはないということ。
加えて、きちんと考えられ対応されていれば、堅牢性、耐久性の差もない、ということです。
そして、企業の大小に関わらず、経営が上手くいっている会社は潰れる可能性が低く、
逆に、経営が上手くいっていない会社は潰れる可能性は高いです。
これは建築会社に限らず、すべての業界や会社に当てはまることだと思います。
物事にはそれぞれメリット・デメリットが存在しますが、大手のメリットが皆さまにとって大きなメリットになり、デメリットがデメリットに感じないのであれば、大手を選ぶ価値があるかもしれません。
一方で、大手でない会社のメリットにとても魅力を感じ、デメリットをデメリットに感じなかった、自身の調査によって不安が解消されたのであれば、中小企業も良いと思います。
最終的なところ、会社より前面に立つ「人選び」だと思っています。
きちんとしている人もいれば、会社の歴史、体制、制度はしっかりしていても、その家族に合わない担当者だったり、スペシャリストに満たない人たちもまだまだ多いです。
営業マンの引抜きがあるぐらいの業界ですから、まともな営業マンが足りないのも事実でしょう。
究極的なところ、言い過ぎかもしれませんが、その家族の住まいという面で一生面倒を見る、その覚悟があるのか、という姿勢や想いも表に出るのだと思います。上辺だけでなくですね。
まとめ
ここでは、大手・中小企業のメリット・デメリットについてお話しました。いかがでしたでしょうか。
大手企業ではないと出来ないこともありますが、小さな会社でないと出来ないメリットも多くあります。
結局は、ご自身が何を重視したいか、ということです。
そして、その人その人にとって何が一番ベストなのかを探し当てることが大事なのかなと思います。
上記がみなさまの納得のいく家づくりの一助になれることを祈っております。
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