プロが教えます!失敗しない土地選びのコツ②
そこで今回は、第二回目、前回に続き「③土地の高さの関係、④防火区域・準防火区域・その他」について解説いたします。是非家づくりの参考にしてくださいね。
①水道引込みの有無・本管との距離、②下水の方法と処理の仕方については、プロが教えます!失敗しない土地選びのコツ①をご覧ください。
①水道引込みの有無・本管との距離
②下水の方法と処理の仕方
③土地の高さの関係
④防火区域・準防火区域・その他
⑤市街化区域か市街化調整区域か
⑥宅地か農地か
⑦地盤が強いか弱いか、参考の見方
【ここが重要!】土地の見方とは?
ポイント③土地の高さ
土地選びの際の重要なポイント3つ目は、土地の高さです。
土地の高さは、道路を基準にすることが多いかと思います。
それはなぜかと言うと、道路より低い土地は雨が降ると雨水が敷地の中に流れ込んでしまうので、ほとんどの方が道路より高くすることが多いです。
近年、特に大雨で川が決壊してしまったり、水はけが悪い土地は水位が高くなってしまい、床浸水のニュースを目にする機会が多いです。
その危険を回避するためにも、現状の土地の高さが重要になります。
つまり低ければ高くする必要があり、高過ぎれば車も進入できず下げる必要が出てきます。
上げる行為を盛土(もりど、もりつち)、下げる行為を切土(きりど)と呼んでいます。
ここで注意!!土地の高さは上げれば良いというものでもありません。
急に高くしてしまえば車を入れられず、かつ建物に入るまでに何段も階段を上がらなければいけないというのは、生活にも、老後にも支障をきたします。
また高く上げた土が零れないように、切り崩した部分が崩壊しないように、擁壁(ようへき)が必要になります。
どのぐらい土地の高さを上げるべきなのか、相談が必要です。
盛土の場合は土を購入運搬する費用、切土の場合は残土処理と運搬費用が発生します。
広い土地の場合、上げるにしても下げるにしても土の量が多くなるので、その費用も嵩んでくるとご理解ください。
擁壁も高さ、長さ(距離)、厚みによって金額が変わってきます。
盛土の費用も㎥(体積)で計算するわけですが、入れる土の種類によっても金額は変わってきます。
建物下は砕石混じりが良いと思いますが、お庭を予定しているところは砕石混じりではない方が良いですね。
気になる土地、建築地候補地があり、ご心配でしたらお気軽にご連絡ください。
ポイント④防水区域・準防火区域・その他
続いて、④防火区域・準防火区域・その他についてお話します。
まず各市町村、現在ネットからでもある程度はご覧になれるようなっています。
https://searchizu-maebashi.geocloud.jp/webgis/?p=1
【高崎市】
https://www.sonicweb-asp.jp/takasaki/
http://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2019022000033/
【伊勢崎市】
https://www2.wagmap.jp/isesaki-sp/
家を建てる時、その場所がどういう法規制があるのか調査をします。
その中の項目の一つに防火の指定があるかを調べます。
「市街地における火災の危険を防除するため定める地域」として指定されるエリアで、防火地域・準防火地域など防火に関するものがあります。
主に主要な駅前の町、建物が密集している場所は、万が一火災が起きた時に延焼の恐れが高い地域に指定されます。
これらの地域では、建築物を耐火建築物もしくは準耐火建築物にしなければならず、外壁や軒裏、開口部などに一定の防火措置が必要となるんです。
ちなみに制限の厳しい順に並べると、
となります。
これは建物の意匠性・デザインにも影響してきます。
例えば、外壁に本物の木を貼りたいとなると、そのまま貼ることができず、下地に不燃材を使用するなどの工夫が必要となったり、【防火地域】に該当するとそもそも木造住宅を建てることは出来ません。
制限の厳しい順に【防火地域】【準防火地域】【法22条地域】では、屋根や外壁、開口部(サッシ窓)に防火材料(不燃材、準不燃材、難燃材)を使って家を建てなくてはいけません。
各防火地域での細かな難しいことは覚えなくても良いです。
ここでは、家建てる場所が【防火地域】【準防火地域】に指定されていたら、サッシ(窓)などを防火仕様にしなくてはいけないため、建築費が80~100万円/棟ぐらい上がる可能性があります。(窓の数やサイズにもよります)
逆に、土地を購入してから家づくりを考えている場合、多少利便性を落としてでも建築費を落としたいとお考えでしたら、【防火地域】【準防火地域】を避けて土地探しをするのもアリだと思います。
【防火地域】【準防火地域】は駅周辺や市街地でも店舗などが立ち並ぶ街並みに設定されるため、上記地域を避けることは土地の価格も下げられることになります。
頭の片隅に置いておいてください。
まとめ
以上、本日は土地選びのうえで重要なポイントである、③土地の高さと④防火についてお話しました。いかがでしたでしょうか。
次回は⑤市街化調整区域と⑥農地についてお知らせしたいと思います。
まだ考え始めたばかりで「何をして良いのか分からない」というご相談でも大歓迎です。
コロナ禍ということもありZOOMなどのリモートでも承っています。お気軽にご連絡ください。